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2010年5月30日

  • 税の最新情報

21年分確申の申告納税額、前年に続き大幅減少へ

国税庁は、ホームページに「平成21年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」を発表しました。所得税の申告納税額は、前年分を14.2%下回る2兆2725億円と大幅に減少しています。2年連続の減少で、1979年ごろと同水準となりました。景気の低迷で、不動産の譲渡所得などが減ったことが要因と考えられます。


所得税の確定申告書を提出した人は、過去最高であった前年分に比べ0.1%減少の2367万4千人となり、平成10年分以来のマイナスとなりました。還付申告者は過去最高の1299万3千人(前年比+1.2%)と増加したものの、納税人員がそれ以上に減少したため、確定申告書の提出人員は減少しました。還付申告者の増加は、年金受給者の増加も影響しているようです。


譲渡所得の申告状況をみると、土地等の譲渡所得の申告者は39万5千人(同△14.1%)、うち所得金額がある人は20万5千人(同△18.0%)といずれも減少しています。所得金額は2兆1312億円、同33.8%減少と大幅に減少しています。株式等譲渡所得の申告者は96万4千人(同+7.7%)、うち所得金額がある人は24万8千人(同+32.7%)といずれも増加していますが、所得金額は1兆1527億円と前年に比べ11.5%減少しています。


一方、贈与税の申告状況をみると、暦年課税を適用した申告人員は28万9千人(同+5.9%)と前年に比べ増加しましたが、そのうち申告納税額がある人は22万5千人(同△2.9%減)、申告納税額は816億円(同△2.9%)と減少しています。逆に相続時精算課税制度では、同制度を適用した申告人員は6万6千人(同△10.4%)と減少したものの、申告納税額は219億円(同+19.0%)と増加しています。同制度の適用により納税した人は、より高額の財産を贈与したと推測されます。


また、平成21年分から新しく導入された住宅取得等資金の非課税を適用した申告人員は4万1千人、住宅取得等資金の金額は3687億円、うち非課税の適用を受けた金額は1918億円となっています。

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