2012年8月6日
- 税の最新情報
新規滞納発生がピーク時の約3分の1、滞納残額は半分以下に
国税庁は、「平成23年度租税滞納状況について」をホームページに公表しました。
新規発生の租税滞納額をみると、平成23年度は前年度より11.2%減少し、6073億円となりました。最も新規滞納発生額の多かった平成4年度の32.1%まで減少しています。滞納発生割合も1.4%と前年度(1.6%)を0.2ポイント下回り、平成16年度以降、8年連続で2%を下回っています。 新規発生滞納額を税目別にみると、全体の53.0%を占める消費税が、前年度比5.2%減の3220億円と減少したほか、法人税も同比28.1%減の737億円と大幅に減少しています。 一方、滞納の整理をした額は6657億円と、前年度より12.3%減少しましたが、新規発生滞納額6073億円を584億円上回りました。その結果、滞納整理中のもの(次期に繰り越すもの)は、1兆3617億円(前年度比△4.1%)となりました。平成11年度以降、13年連続の減少となります。 年間で整理した滞納額の金額は減っているものの、新規発生滞納額を抑えたため、次期に繰り越す総額は減少しています。国税庁は、期限内収納の実現を図るための期限内納付に関する広報の充実や納期限後の納付指導の実施など、滞納の未然防止に努めたようです。