海外デスクレポート

2023年8月31日

上半期GDP発表 (中国)

上半期GDP発表 (中国)

国家統計局は2023718日に、上海市は2023720日に2023年第二四半期GDPを発表しました。本発表によれば中国全土で前年同期比較5.5%増加、上海市で前年同期比較9.7%増加となっています。

また、中国政府の発表によれば、国内需要の拡大、産業発展の継続、サービス業の成長、ハイテク産業投資の大幅増加、新エネルギー製造業付加価値増加による新業態の活発化が主な成長要因とされています。

 

上半期の国内消費市場についても回復傾向は好調で社会消費財小売総額は20兆元を突破し、22.8兆元に達しています。前年比8.2%増で住民一人当たりの消費支出の状況から見ると、上半期全国の住民一人当たりの消費支出は前年同期比で8.4%増加しています。サービス・観光・文化娯楽業の成長・回復、金銀ジュエリー類、スポーツエンタメ用品類などの商品の小売増加、新エネルギー生活家電・乗用車の販売増加が主な要因とされています。

ビッグデータ調査によれば新エネルギー自動車販売台数は上半期で300万台、「6·18」期間ではオンライン小売額は前年比10.8%増加、一人当たりの文化娯楽支出は前年比38.5%増加しているとのことです。

コロナウイルスによる渡航制限も緩和されたことから小売業・サービス業に関して新規進出案件の相談も増加しています。

 

  絶対値(単位:億元) 前年同期比較(%)
中国国内 上海 中国国内 上海
GDP 593,034 21,390 5.5 9.7
第一次産業 30,416 35 3.7 1.5
第二次産業 230,682 5,082 4.3 15.1
第三次産業 331,937 16,272 6.4 8.2

 

 

※参考

国家統計局 国家统计局信息公开 (stats.gov.cn)
上海統計局 2023年上半年上海市生产总值_上海市生产总值_上海市统计局 (sh.gov.cn)
中国政府発表 https://mp.weixin.qq.com/s/7k5nfQM39RMTC67FQK0rEg



  • 大井 高志

    この記事の著者

    大井 高志
    税理士法人山田&パートナーズ パートナー
    亜瑪達商務諮詢(上海)有限公司 総経理
    税理士 公認不正検査士

    2013年山田&パートナーズ入所。大手金融機関への出向後、2016年より上海へ赴任。中国系会計事務所への出向を経て2019年より現職。中国・香港・台湾における組織再編、進出・撤退支援、M&A関連業務、移転価格税制コンサルティング、コーポレートガバナンス、不正調査対応等のコンサルティング業務に従事。

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