国家外貨管理局は、クロスボーダー資金調達のためのマクロプルーデンス調整係数を引き上げました。
外債借入のマクロプルーデンス管理をさらに改善し、企業や金融機関のクロスボーダー資金調達源を増やし、資産負債構造を最適化することを目的として、2023年7月20日以降、中国人民銀行国家外貨管理局は、外債借入のマクロプルーデンス調整係数を1.25から1.5に引き上げることを決定しました。その結果、これまで外債借入限度額は純資産の2.5倍を限度としていましたが、今回の調整によって3倍に引き上げられました。
マクロプルーデンス方式は2016年に公布されて以降、上海・天津・広東・福建の4つの自由貿易試験区で試行され、その後、中国全土で適用されるようになった外債管理方式です。同方式は、過去に別々で管理された人民元外債及び外貨外債を統括するために様々な計算因数を設定したものであり、返済後借入枠が復活できる残高管理方法としての利便性は高いものとなっております。
※参考 中国人民银行、国家外汇局上调跨境融资宏观审慎调节参数_要闻发布_国家外汇管理局门户网站 (safe.gov.cn)
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