海外デスクレポート

2023年7月21日

マレーシアにおけるビザ制度ついて (シンガポール)

マレーシアにおけるビザ制度ついて (シンガポール)

近年、シンガポールへの移住相談に加えて、マレーシアへの移住相談も増えています。
今回は、マレーシアへの移住にあたりビザ申請の選択肢として名前の挙がるMM2HMalaysiaMy2ndHome)について解説致します。

 

(1) 概要・特徴

  • MM2Hは外国人がマレーシアに長期滞在できるビザプログラム。2003年からスタートし数万人の外国人が取得。
  • 日本人退職者や留学を目的とした家族に人気のビザ(日本人申請者数は世界2位)。
  • 2022年初頭より新条件で申請可能となっており、新条件では5年間の滞在許可が認められる(更新も可)。
  • 配偶者と20歳以下の子の帯同も可能。
  • 就労は不可だが、銀行口座開設、金融商品/不動産投資、会社設立、事業投資は可。
  • 当該ビザで滞在できる地区はマレーシアの半島地区のみ(ボルネオ島のマレーシア領(サバ、サラワク州)は別途のビザが必要。)。

 

(2) 申請条件

(RM1=30 円として計算 ) 

  申請主体者(35~49歳) 申請主体者(50歳以上)
申請時の条件 50歳以上と同様 1. 資産証明RM1.5million(約4,500万円)
主に銀行預貯金(株・積み立て保険を含む場合7:3)
2. 収入証明(マレーシア以外)
月額:RM40,000(約120万円以上)3カ月以上の証明
3. 移民局申請費用主体者RM500(約15,000円)帯同者RM500(約15,000円)
発給時の条件 MM2H定期預金RM1million(約3,000万円)
帯同の場合:追加定期預金RM50,000(約150万円)
ビザ取得後1年以降にRM500,000(約1,500万円)まで解約可能
引出し条件:不動産購入・高額医療費・教育費のみ
*同者の定期預金RM50,000(約150万円)解約不可
現地銀行に定期預金RM1million(約3,000万円)
ビザ取得後1年以降にRM500,000(約1,500万円)まで解約可能
引出し条件:不動産購入・高額医療費・教育費の目的
申請費用:残額主体者RM4,500(約135,000円)
帯同者RM2,000(約60,000円)
帯同者 50歳以上と同様 最初に一緒に申請できる方(配偶者・20歳未満未婚子供)
追加申請可能者:21~31歳まで未婚者と夫婦の両親
期限 50歳以上と同様 配偶者と20歳未満の子供:5年+更新可能
両親と21歳~31歳の未婚の子供:毎年更新が必要
義務 50歳以上と同様 医療保険加入
禁止事項 50歳以上と同様 1.就労、2.宗教の勧誘、3.政治的煽動など

※申請にあたり、パスポートや無犯罪証明等の必要書類の準備が必要となります。

 


  • 記載された内容は執筆者個人の見解であり、当税理士法人の見解ではないことをご了承ください。
  • 本記事の内容は一般的な情報提供であり、具体的な税務・会計アドバイスを含むものではありません。
  • 税制改正により、記載の内容と異なる取扱いになる可能性がありますことをご了承ください。
  • 入江 貴陽

    この記事の著者

    入江 貴陽
    税理士法人山田&パートナーズ
    シニアマネージャー 税理士

    2013年入社。日本国内にて税務顧問、事業承継及びM&A関連業務を中心に関与し、2020年よりシンガポール駐在。シンガポールへの進出案件、組織再編業務、移住支援業務等に従事。

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