アメリカでは、税務上の数値基準をインフレに合わせて調整するTax Inflation Adjustmentsという制度があります。すべての税目や項目が対象ではありませんが、遺産税では基礎控除はこの調整の対象になっており、2024年度は12,920,000USDから13,610,000USDに増加することになりました(1ドル150円換算で、約19億円から約20億円に増加)。
現在の基礎控除額は、2018年から2025年までの間の時限立法です。これにより、5,000,000USDから10,000,000USDに拡大され、加えてインフレ調整が行われています。インフレが続いているため基礎控除が拡大していますが、2026年以降の改正にも注目が集まっています。
ただし、上記の基礎控除の対象は原則として、被相続人が、米国籍者やグリーンカード保有者、米国居住者の場合です。それ以外の場合は、基礎控除が60,000USD(1ドル150円換算で、約900万円)に大幅に減少します。ただし、日米相続税条約の適用条件を満たす場合、米国居住者等が利用できる基礎控除を全世界財産のうちの米国財産の割合まで利用できます。
現在の米国の遺産税の基礎控除は日本に比べて高額ですが、相続時期や相続税条約の適用可否によって、実際の適用額は大幅に異なることにご留意ください。
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