経済産業省(経産省)、中小企業庁は、中小企業を対象とした「中小企業のための基礎からわかる海外リスクマネジメントガイドブック」等を公表しました。
ガイドブック作成の背景には、中小企業の海外進出が拡大しているなか、進出先においてさまざまなリスクに直面し、事業継続に支障をきたすケースが多数発生していることがあります。このような事態を回避するため、中小企業が、海外リスクマネジメントに関する理解を深め、必要な対策に自立的に取り組めるよう、「中小企業のための基礎からわかる海外リスクマネジメントガイドブック」、「各国別リスク事象一覧」等が取りまとめられました。
「中小企業のための基礎からわかる海外リスクマネジメントガイドブック」は、「Ⅰ.海外リスクマネジメントの取組みを知る(計画段階、手続段階、操業段階)、Ⅱ.自社のリスクを確認する」の二部構成になっています。本ガイドブックにより、①海外リスクマネジメントの概要の把握、②自社のリスクの簡易評価が可能です。
海外リスクマネジメントのより具体的な実践方法については、同じく経産省が公表している「中小企業のため海外リスクマネジメントマニュアル」で詳しく紹介されています。
経産省は今後、中小企業がこうしたツールを用いて、リスクを認識した上で海外進出を拡大することを期待しているようです。