海外デスクレポート

2019年12月23日

中国/香港証券取引所への上場

中国/香港証券取引所への上場

執筆:中国担当

1. 香港証券取引所への上場

11月26日にアリババが香港証券取引所に上場を行い、調達金額約880億HK$(約1兆2,250億円)と、今年最大級のIPOとしてニュースになりました。香港ではデモの長期化や米中貿易摩擦の影響などで経済成長が鈍くなってきていますが、本上場により国際金融センターとしての健全ぶりをアピールするとともに、香港証券取引所上場への関心も一層高まると考えられます。そこで、今回は香港証券取引所への上場基準等につきましてご案内いたします。

市場の概観

香港証券取引所にはメインボードとGEM(Growth Enterprise Market:ジェム)の2つの市場があります。メインボードは大企業向けであり、東京証券取引所でいう一部市場のようなイメージです。たいして、GEMは中小企業・成長企業向けであり、マザーズ市場のようなイメージとなります。
香港証券取引所は中国本土の投資家を取込むために、2014年11月に上海-香港株式相互取引が、2016年12月に深圳-香港株式相互取引が開始されました。

香港証券取引所に上場している日系企業

※2019年10月末時点の情報

香港上場基準

※1HK$=14円換算

一般的なスケジュール

香港証券取引所への上場は、検討期間を除くと約8.5ヵ月と日本と比べて短期間での上場が可能です。
具体的なスケジュールは下記のとおりです。

 

 


  • 記載された内容は執筆者個人の見解であり、当税理士法人の見解ではないことをご了承ください。
  • 本記事の内容は一般的な情報提供であり、具体的な税務・会計アドバイスを含むものではありません。
  • 税制改正により、記載の内容と異なる取扱いになる可能性がありますことをご了承ください。



  • 加藤 淳

    この記事の著者

    加藤 淳
    税理士法人山田&パートナーズ

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