国税庁は、ホームページに「相続税の申告書作成時の誤りやすい事例集(平成28年分用)」を公表しました。これは、相続税申告書を作成するに当たって、誤りやすい項目について事例形式で紹介したものです。
具体的には、次の14項目を紹介しています。
相続税申告書第1表・第4表
事例1 被相続人の兄弟姉妹が相続した場合(2割加算①)
事例2 被相続人の孫が相続した場合(2割加算②)
事例3 被相続人の孫が相続した場合(2割加算③)
相続税申告書第2表
事例4 被相続人と養子縁組を行った孫がいる場合(基礎控除)
相続税申告書第9表・第11表
事例5 生命保険金とともに払戻しを受ける前納保険料(みなし相続財産)
相続税申告書第11表
事例6 被相続人以外の名義の財産(預貯金)
事例7 所得税の準確定申告書を提出し、還付金を受領している場合
事例8 支給されていなかった年金を受け取った場合
事例9 保険事故が発生していない生命保険契約(本来の相続財産)
事例10 保険事故が発生していない生命保険契約(みなし相続財産)
相続税申告書第13表
事例11 お墓の購入費用に係る借入金
事例12 未納の固定資産税・住民税
事例13 団体信用生命保険契約により返済が免除される住宅ローン
相続税申告書第14表
事例14 被相続人が亡くなる前3年以内の贈与財産
たとえば、債務及び葬式費用について記載する相続税申告書第13表に関する事例では、お墓の購入費用に係る借入金や団体信用生命保険契約により返済が免除される住宅ローンは債務控除の対象となる債務には該当しないため、第13表に記入しないとしています。
相続税申告書を提出する前に、「相続税の申告のためのチェックシート(平成28年分以降用)」と合わせて確認したい内容です。