国税庁は、ホームページに「平成30年度におけるe-Taxの利用状況等について」を公表しました。e-Taxとは、インターネットで国税に関する申告や納税、申請・届出などの手続ができるシステムです。このe-Taxの平成30年度の利用状況を見ると、利用合計数は3,759万3,780件と前年度より4.3%増加しました。
手続別の利用合計数は、所得税の申告1,147万2,798件(前年度比+10%)、法人税の申告226万8,473件(同比+6.6%)と、いずれも前年度と比べて増加しています。
利用率を見ると、所得税の申告57.9%(前年度比+3.4ポイント)、法人税の申告84.3%(同比+4.3ポイント)となっています。所得税の申告における利用率は、マイナンバーカードの普及割合等に左右されることもあり、法人税の申告と比べると利用率が低くなるようです。
国税庁では、e-Tax普及・定着に向けて取り組んでおり、平成30年度における新たな取組みとしては「認証の簡便化」「利用可能時間の延長」「システム改善等」があるそうです。e-Taxの利用満足度が81.5%と、前年度と比べて5.5ポイント増加していることから、国税庁の普及・定着に向けた取組みに一定の効果があるようです