税のトピックス

2021年4月19日

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納税の猶予制度の特例 最終的に約32万件、約1兆5,176億円が猶予に

納税の猶予制度の特例 最終的に約32万件、約1兆5,176億円が猶予に

 国税庁は、納税の猶予制度の特例」(特例猶予)の適用状況について、ホームページに公表しました。令和2年4月30日に施行されてから令和3年3月31日までに、猶予申請を許可した件数が32万2,801件、猶予税額が1兆5,176億4,700万円にのぼるそうです。

 税目別の納税猶予の適用件数をみると、消費税が最も多く、25万6,048件と全体の56.0%を占めています。ついで所得税の14万6,233件(割合32.0%)、法人税2万8,904件(同6.3%)となっています。

● 税目別の特例猶予の適用税額

出典:国税庁「『納税の猶予制度の特例』の適用状況」

 この特例猶予制度は、新型コロナ感染症の影響により設けられた制度で、「延滞税なし」「無担保」という点に特徴があります。令和2年2月1日から令和3年2月1日までに納期限が到来する税目について適用され、既に納期限が過ぎている未納の国税についても、遡ってこの特例制度の適用を受けることができます。

 令和3年2月1日後に納期限が到来するものについては、この特例猶予制度は適用できませんが、もともとの納税猶予制度の適用を受けられる場合があります。

 従来からある納税猶予制度では、特例猶予制度とは異なり、原則、延滞税が発生します。しかし、新型コロナウイルス感染症に関連して、事業をやむを得ず休廃業をしたなど一定の場合には、延滞税が免除又は軽減されるケースがあります。詳しくは、国税庁ホームページ「新型コロナウイルス感染症の影響により納税が困難な方へ」をご覧ください。

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