国税庁は、ホームページに「令和2年度におけるe-Taxの利用状況等について」を公表しました。e-Taxとは、インターネットで国税に関する申告や納税、申請・届出などの手続ができるシステムです。このe-Taxの令和2年度の利用状況を見ると、利用合計数は5,003万4,789件と前年度より18.4%増加しました。
手続別の利用合計数は、所得税の申告1,422万417件(前年度比+14.4%)、法人税の申告242万4,547件(同比+2.3%)と、いずれも前年度と比べて増加しています。今年より初めてe-Taxによる申告が可能となった相続税は2万824件です。
利用率を見ると、所得税の申告64.3%(前年度比+4.4ポイント)、法人税の申告88.4%(同比+1.3ポイント)となっています。所得税の申告における利用率は、マイナンバーカードの普及割合等に左右されることもあり、法人税の申告と比べると利用率が低くなるようです。
利用率は増加しているものの、e-Taxの利用満足度は67.5%と、前年度と比べて6.7ポイント減少しています。コロナ禍で初めてe-Taxを利用された方が、手続や操作に手間取ったことなどが影響していると考えられますが、満足度向上のためには、e-Tax普及・定着に向けた更なる取組が必要となりそうです。