国税庁が発表した「令和4事務年度 法人税等の申告(課税)事績の概要」によると、今年3月までに事業年度が終了して7月末までに税務申告をした法人の申告所得金額は、前年度比7.0%増の85兆106億円となり、3年連続で増加し、過去最高となったことがわかりました。
出典:国税庁「令和4事務年度 法人税等の申告(課税)事績の概要」
申告税額は14兆9,099億円で、前年度比7.1%増となりました。所得金額が増加したことを受け、申告税額も増加しています。黒字申告割合は36.2%(前年比+0.5ポイント)と上昇しました。この数字を見ると、新型コロナウイルス感染症の影響から持ち直す法人が増えているようです。
法人税申告のe-Tax(オンライン)利用件数は、270万5千件と前年と比べて5.3%増加しました。e-Taxの利用率でみると、91.1%と前年度と比べ3.2ポイント上昇しています。
出典:国税庁「令和4事務年度 法人税等の申告(課税)事績の概要」
国税庁では、法人が申告データを円滑に電子提出できるよう「財務諸表のデータ形式の柔軟化」や「勘定科目の内訳明細書の記載内容の簡素化」などの環境整備を図っています。
今後も、e-Tax割合について、中期的な目標値を設定し、更なる利便性の向上に努めるとしています。各分野でデジタル化への動きが活発化していることもあり、今後もe-Tax利用率は増加しそうです。