財務省は14日、平成29事務年度(平成29年7月から平成30年6月まで)の1年間に全国の税関が行った輸入品に対する関税及び内国消費税に係る犯則事件の調査結果を公表しました(「平成29事務年度における関税等脱税事件に係る犯則調査の結果」)。
調査の結果、処分した事件のうち、金地金の密輸事件が前年比50%増の720件となりました。税込価格で転売し、8%の消費税分の利益を得ようとしたとみられます。脱税額は約約15億円に上り、処分件数、脱税額ともに過去最高となりました。
処分した事件のうち、約96%が航空機旅客による密輸となっています。体内への隠匿など悪質な手口や、モバイルバッテリー内に隠匿するなど巧妙な手口もあるようです。
財務省では、昨年11月に発表した「ストップ金密輸」緊急対策をもとに、引き続き、金密輸に対する取締りを一層厳格に実施するとしています。