令和2年度e-Taxの利用件数、過去最高に

国税庁は、ホームページに令和２年度分e-Taxの利用状況を公表しました。令和2年度では、 e-Taxの利用件数が全ての項目で増加したため、総利用件数は前年度比23％増の4,899万7,487件となり、過去最高となりました。新型コロナウイルス感染症のまん延による外出自粛などの影響も大きいようです。

　税目ごとにみると、所得税が最も多く、1,338万1,884件（対前年度比＋22.3％）、消費税 257万1,448件（同＋7.4％）、法人税 242万4,547件（同＋2.3％）、贈与税 28万1,380件（同＋10.7％）、印紙税 8万8,760件（同＋3.0％）、酒税3万7,877件（同＋1.4％）となっています。
　令和元年10月から e-Tax の利用が可能となった相続税は、2万2，847件でした。
　他の申請や手続関係の利用件数も増加していますが、特に「納税証明書の交付請求」の利用件数が24万7,718件（同＋42.1％）とのびています。
　これは、新型コロナウイルス感染症及びそのまん延防止措置に関連して、国や自治体等に融資や助成金等を申請するケースが増えたことが原因と考えられます。その多くは、申請時に納税証明書を必要とするためです。