国民年金基金連合会は、「iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者数等について」を公表しました。公表内容によると、平成29年6月時点のiDeCo加入者は約55万人となり、平成28年12月時点と比べると、半年間で80%増加しています。
iDeCoは、今年1月の制度改正より、加入対象者の範囲が企業年金加入者や公務員、専業主婦にも拡大され、多くの方が加入できるようになりました。加えて、転職したときなどの積立資産の持ち運び(ポータビリティ)も拡充し、より使いやすい仕組みになっています。
iDeCoには、掛金が全額所得控除される、運用益も非課税で再投資される、受け取るときにも税制優遇措置がある等のメリットがある反面、中途での引出しに制限がある、口座管理手数料等がかかる等の留意点もあります。また、他に所得がない専業主婦(夫)の方は、掛金が全額所得控除となる税メリットは得られませんので、注意が必要です。