国税庁は、ホームページに「平成30年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」を発表しました。所得税の確定申告人数は2,222万人となり、平成27年分から毎年増加しています。前年と比べると、24万1千人増加(前年比+1.1%)しています。
所得税の申告納税額は、前年を2.5%上回る3兆2,826億円と増加し、所得金額も42兆1,274億円(同+1.7%)と増加しています。一方、申告納税額がある人(納税人員)は638万4千人と前年を0.4%下回っています。
提出された確定申告書のうち、土地などの譲渡所得金額は、5兆328億円と前年比5.8%増となりましたが、株式などの譲渡所得金額は、同比10.6%減の3兆1,941億円となりました。
贈与税の申告状況をみると、暦年課税を適用した申告人員は45万1千人(前年比△2.3%)と前年に比べ減少しましたが、申告納税額は2,504億円(同+43.3%)と増加しています。相続時精算課税制度では、同制度を適用した申告人員は4万2千人(同△4.7%)、申告納税額は284億円(同△14.1%)といずれも前年から減少しています。
父母や祖父母などから住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税制度を適用した申告者は、5万8千人(同△0.3%)と減少し、住宅取得等資金の金額は4,818億円(同△3.2%)、うち非課税の適用を受けた金額は4,467億円(同△2.2%)と、いずれも減少しています。