国税庁は、ホームページに「令和3年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」を発表しました。
所得税の確定申告人数は2,285万人となり、平成24年分からほぼ横ばいで推移しています。前年と比べると、36万2千人増加(前年比+1.6%)しています。
所得税の申告納税額は、前年を19.8%上回る3兆7,915億円と増加し、所得金額も46兆2,398億円(同+8.7%)と増加しています。一方、申告納税額がある人(納税人員)は657万人と前年を0.1%下回っています。
提出された確定申告書のうち、土地などの譲渡所得金額は、4兆8,515億円と前年比15.1%増加し、株式などの譲渡所得金額も、同比30.2%増の4兆5,639億円となりました。
所得税等の主たる所得区分別に申告人員をみると、主な所得が給与所得である人が110万2千人と全体の48.2%を占めています。2カ所以上から給与を得ている人の他、副業がある人、「医療費控除」「寄附金控除」等で還付を受ける人も多いようです。
贈与税の申告状況をみると、暦年課税を適用した申告人員は48万8千人(前年比+9.4%)、申告納税額は2,840億円(同+30.5%)といずれも増加しています。相続時精算課税制度では、同制度を適用した申告人員は4万4千人(同+10.8%)と前年と比べ増加していますが、申告納税額は487億円(同△18.2%)となり前年から減少しています。